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2015年8月10日月曜日

みどこいを終えて


地域おこし協力隊に就任してからまだ1ヶ月と経たない中、参加したお祭り「みどこい夏まつり」でしたが、祭りを振り返り思ったこと、何となく心にひっかかっている事は「故郷とは何か?」とか「自分とは何か?」という事でした。

 踊り巡行では田歌や棒術などに由来する踊り(棒踊り、鎌踊り、楽)が地域毎の形で継承されていました。豊穣を祝う踊りというよりも、演武に近いものや琉球の舞を思わせるもの、踊りを引き立てる囃子(はやし)も同じものは無く、見ていて飽きませんでした。(方言がまだわからないので、歌詞はほとんど判りませんでしたが・・・。)

 踊り手は子どもから成人、歌い手はおじいちゃんという構成で、子どものころから踊り手として祭りに参加する事で、子守唄やおまじないのように既に意味を消失してしまった歌も自然と覚えることが出来るようです。(歌の中には歌詞の意味が判らなくなってしまった部分も有るとの事でした。)

 受け継がれる踊りと歌を楽しみながら、転勤族で自分にはない思い出に「自分は日本人ではあるけれども、どこのだれだろうか?」という問いが沸いてきました。そして、こんな子ども時代を送る事が出来るこの土地を少し羨ましく思いました。

 日本、世界ではグローバリズムに対応した人材が持てはやされています。それはどんな人材でしょうか?ネットに詳しい、多言語が話せる、世界規格の資格を有しているなど色々と条件は有りそうですが・・・、知らない土地で知らない人と出会い、大事を成す。心の拠り所になり、勇気や強さを与えてくれる物は何でしょうか?

 それはどこで生まれ、どこでどの様に育ったか、家族、友人、先輩、故郷を思い、感謝し、自分という人間は一人じゃないという事を感じさせてくれる思い出、記憶なのでは無いでしょうか?

 正しいのか間違っているのかは判りませんが、そんな事を考えさせてくれるお祭りでした。

 ところで、阿久根には河南源兵衛さんというグローバルな貿易商がいらっしゃいますよね!彼に学べば色々と勉強になるかも知れません。